バーチャルウォーター
それは単に消費者運動の一つの標語ではなく、生き方の主張なのである。
食い物は地元で取れたものを食べるというのが当たり前だという真っ当な生き方をいう。
今日の食い物は、わざわざアメリカで取れた果実を日本に持ってきて食うのである。
地元で取れたものを地元で食えば、輸送費がかからないから石油の節約になるのである。
舶来物は輸送日数がかかるので果実が腐らないように防黴剤を塗っているという。
防黴剤ははっきりいって有害物質であるが、その毒性は報道しないことになっている。
食い物の長距離輸送というのは間違っているという主張が地産地消の核心である。
輸入食品の最大の問題点は生産国の水を輸入するのと同じ意味だということである。
賢い人は、農産物には生産国の水がいっぱい使われているという点に着目したのである。
その水のことをバーチャルウォーター(仮想の水)という。
ミネラル水の輸入のように水そのものではないが、農産物は水の化身だというのである。
そのやりとりに権利を設定して金儲けの対象にしようというのが排出権取引の次の
サブプライムローンである、詐欺の、おっと金融工学のネタには事欠かないのである。
お酒はアルコールと思われているが、それも一升瓶の中身のうちの多くても20%である。
8割強は水だから、お酒の実態はアルコールっぽいリアルウォーターなのである。