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乾杯

他人と盃を交わすことを乾杯という。
いいえて、妙である。
漢字に目をとられてはいけない。その発音が持っている意味のことである。
カンパイという音〈おん〉が持っている日本語の根源的な意味のことである。

神様がいようがいまいがそんなことはどうでもいいのである。
いま、自分が生きていることに関係ないからである。
真実がどうであろうと、どうでもいいことなのである。
真実を知っても知らなくても今の自分は何も変わらないからである。現実が真実なのである。

すなわち、論じることはあくまでも自分はそう思うということなのである。
他人には関係ないことである。影響を与えたらかえって怖いのである。
語ることは自分が生きていることを確かめたいだけなのである。だから中身に意味はない。
論争は押しが強いほうが勝つ。戦争も同じである。正義不義の問題ではないのである。

庵主は、いつもその論争に完敗するのである。負けた悔しさから恨みが残るのである。
そこで過去を水に流して心をさっぱりさせようというのが日本人の生き方の智恵である。
恨みやこだわりをいつまでもひきずらないということである。見苦しいからである。
お酒はそのケジメをつける儀式なのである。乾杯でいやいやながらも水に流すのである。
by munojiya | 2009-05-10 01:41 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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