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千本錦のお酒
千本錦(せんぼんにしき)という酒造好適米がある。
広島県の米である。
酒造好適米といえば王者は山田錦(やまだにしき)である。
造り手の間では、いいお酒を造るときは山田錦というのが常識である。

呑み手もそれには異を唱えることはないが、
しかし、うまいお酒が即山田錦かというとそうはいかないのである。
山田錦で造ったお酒はたしかにうまいし、味も安定しているのだが、
しかし、それだけでは物足りなく感じることがあるからである。

山田錦のうまさをわかっている上で、それはそれで、
雄町が好きだという人もいれば、亀の尾が気に入っているという呑み手もいる。
造り手もまた、山田錦を認めた上でそうでない米で醸すという強者がいるのである。
広島の「加茂金秀」は地元米の千本錦で今年の鑑評会に出品する酒を醸したという。

そのお酒が「花吹雪」として出回っていて、造り手の意欲がひしひしと伝わってくる美酒
ではあるが、庵主はもう香吟醸には興味がないのでその気合にただ納得するだけである。
庵主の手元には、もう一本、千本錦で醸した広島の「千福」の純米大吟醸があるが
これはとりあえず磨いて造ったという大吟醸で現時点では評価ができない酒である。
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by munojiya | 2008-03-31 00:29 | Trackback | Comments(0)
桜の花の満開の下
桜の花の満開の季節である。
今年の東京は3月22日に開花宣言がされたという。
東京の開花宣言は靖国神社の桜が咲いた日になされるのだという。
2~3日前に四谷税務署の前を通ったら桜が満開で今は桜の季節だと知ったのである。

ということはその数日前に開花宣言が出ているはずだと
ネットで調べたらそれが3月22日だったということがわかった。
昔はそういう情報は新聞社等の報道機関が独占してそれを商売のネタにしていたのである。
今はそれが個人でできるようなったのだから便利になったものだ。

もちろん、ネットは自動車と同じように善悪が共存する世界だから、
悪い面も少なくないのだがそれよりも便利な面が勝っているから有用なのである。
たとえば今中国共産党がやっているチベット人の文化を「浄化」せんとする狂気の蛮行は
新聞やテレビではよく伝わってこないが、ネットなら「真実」を知ることができるのある。

桜といえば、花見である、日本酒では花を愛でるための花見酒が用意されている。
いま庵主の手元にある花見酒は「加茂金秀」の大吟醸生の「花吹雪」である。
広島の地元米である千本錦を磨いて醸した今年の鑑評会用の勝負酒なのだという。
蔵元の気合がこもっている酒であるが、それがうまいかどうかはまた別の話である。
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by munojiya | 2008-03-30 13:27 | Trackback | Comments(0)
突き詰めるとただ一つ
「人生、つきつめればうまい酒を飲んでいい女を抱くことだろうが」と言ったのは
東映映画「仁義なき戦い」の中の登場人物の科白である。
脚本を書いたのは笠原和夫である。
うまいというのは男の二大快感の一つだというわけである。

戦争に兵隊として行って飢餓線上をさまよった人によると
まず性欲がなくなって最後には食欲だけが残ったという。
生きるということは突き詰めれば食うことにたどり着くということである。
それがうまいということは究極の快感なのだろう。

いまいくらでもうまい日本酒が呑める時に
好んでうまくもなんともないお酒を呑むことはないのである。
まずはうまいお酒を呑んで生気を養ってから
次に女を、そして世のためにいい仕事をするのが順当な生き方のようである。

うまいお酒とはどういう酒なのかということは庵主がいつも書いているとおりである。
求めればうまいお酒は容易に手に入る。
うまいという次元を越えて高貴な精神性を感じるお酒もある。
お酒を通じて命が繋がっているということを実感する一瞬である、これは本当にうまい。
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by munojiya | 2008-03-29 00:53 | Trackback | Comments(0)
菊正宗の「雅」
日本酒のスタンダードを造るのは大手酒造メーカーの仕事だと書いた。
いつでもどこでも買える水準以上のうまさが味わえるお酒を造れるのは大手だからである。
安定した味わいの酒を造ることができる技術力があるということと
それを安定供給できる販売力があるからである。

ところが、その大手酒造メーカーが造っているお酒がひどいのである。
その不満がうまいお酒を求める呑み手に蔓延しているから
まともな呑み手は大手が造っている酒を相手にしていないというのが現状である。
中小蔵が醸している真っ当な日本酒しか呑まないのである。

三十年前に逆上るだろうか、庵主がうまいと思ったお酒は「菊正宗」の「雅」だった。
純米酒はうまいと感じた最初の酒である。
その味が標準だといえればいいのだが当時1升5千円の酒だった。
今でも同じ値段で売られているが、また呑んでみたいような、こわいようなである。

その味が今でも当時のうまさを湛えているならまさにスタンダードの味だとはいえるが、
今時3千円出せばうまいお酒が買えるときに5千円の酒を標準の味だとは勧められない。
庵主の記憶違いでなければ、当時、菊正宗は糖類を使ったお酒をやめたといっていたが、
いまはパック酒でまた糖類使用を復活させたのは、節を曲げたということなのだろうか。
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by munojiya | 2008-03-28 01:53 | Trackback | Comments(0)
お酒はまずこの味わいを知ってほしいのだが
日本酒のスタンダードの条件は、
まずうまいということである、うまくなければお酒じゃない。
手頃な値段であるということである、高いお酒は多くは罰当たりな酒だからである。
そしてその品質に手抜きがないということである、まっとうな商品だということである。

商品の再現性という言葉がある。
工場で造る商品は設計図が要求する性能を何箇も再現しているわけである。
日本酒という商品も当然それを目指しているわけだが、
醗酵という要素があるために安定した再現性を実現できないという難関がある。

だからお酒のスタンダードを造るとなると味わいを一定させることが難しいのである。
いい米を使って、品質をあげて、手間をかけて造ればそれもできないことはないが、
そうなるとどうしても値段が高くなるから、初心者向けの商品とはいえなくなる。
うまくて安い真っ当なお酒はないのか。

今なら、秋田の「太平山」の純米吟醸「津月」を庵主は勧める、これは十分にうまい。
1升3075円(税込)の酒で、本体価格2929円というのは中途半端な値段であるが、
1円でも安くお酒を提供しようという蔵元の心意気なのかもしれない。
しかしこれも数量限定酒でいつでも買えるというスタンダード酒でないのが惜しい。
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by munojiya | 2008-03-27 00:27 | Trackback | Comments(0)
標準的なお酒
初めてその世界に踏み込んだ人に必要最低限の楽しみを感じさせてくれる商品を
スタンダードという。
必要以上に高いものではなく、また変な癖があるマニアックなものでもなく、
要求水準は越えている手頃な値段の十分実用的な商品であるということである。

かつて、オーディオ商品が全盛の頃、いろいろなオーディオセットが売られていたが、
商品の種類はたくさんあるのにスタンダードとなるセットがないということが、
その時の識者の不満だったということを前に書いた。
適正な価格でまともな音が聞くことができる商品がないということだった。

オーディオの知識がない初心者でもそれなりの満足感を与えられる商品がほしい、
というのが要求だったのだが、そんな地味な商品はついに出てこなかったのである。
日本酒にもその要求はあるのだが、工場で作る商品と違って醗酵で造る商品だけに
一定の味わいの再現性がむずかしいこともあってそれがないのである。

そういうお酒を造ることは技術力がある大手の酒造メーカーの仕事なのだが、、
大手はそういうまともなお酒を造って安定供給をしてくれないから
庵主は大手メーカーの指導性を疑っているのである、見限っているのである。
では日本酒のスタンダードはないのか、が、それに相当する酒はちゃんとあるのである。
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by munojiya | 2008-03-26 00:18 | Trackback | Comments(0)
スポーツ選手の試金石
多くのスポーツ選手がオリンピックを目標に頑張っている。
今年は北京オリンピックが開催される年である。
が、しかし、その中国ではいま銃でチベット人の人権を弾圧していると報じられている。
中国共産党は現地の情報を封鎖しているが共産党軍の発砲による弾圧は事実だろう。

ジャーナリストを排除しなければならないのだからそこは凄惨な現場だろう。
さあ、そこで、オリンピックの代表選手はどうする、どうするである。
人権を人殺しをもって弾圧する国が開催するオリンピックに平然と参加できるのか、
ということである。

スポーツ人間の品性が試されているのである。
中国はいやみなオリンピックを参加選手に迫ったのである。
おまえのスポーツマンシップというのは何なのだという試金石である。
選手に男(漢)はいるのか、庵主はスポーツに興味がないから高みの見物である。

サントリーのようないかがわしい酒で財をなした会社が作った音楽ホールで
芸術を演奏する人達は恥ずかしくないのかということに通じるが、
スポーツマンシップと違って、それはかまわないのである。
芸術家とは金主になびかないと食っていけないヤクザな生き方をいうからである。
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by munojiya | 2008-03-25 00:54 | Trackback | Comments(0)
想像に難くない話
いまチベットで起こっていること。
中国共産党によるチベット侵略である、抵抗運動に対する弾圧である、これはひどい。
もう数十年前に満州に進出した日本の行為を今でも非難しているのはだれなのか。
ご当人が非難していることを今時やっているということで中国共産党の正体がわかる。

日本国内の人権大好き団体が今回の人権弾圧に対してなんらかの行動を起こした
という報道が庵主の耳にはいってこないのは不思議である。
人権保護法とか外国人参政権などを声高に主張するそれら人達の目的が
別のところにあることがその緘黙でわかるのである。

チベットでは人民解放軍が平和的に「騒動」を鎮圧しているということになっている。
中国の軍は共産党の軍隊であって国の軍隊ではないということである。
すなわち共産党の利益を守る軍隊なのである。
チベットから帰ってきた日本人観光客には口止めがされているという。

チベットで何が起こっているか語ったら自分の身があぶないのだと答えている。
その答えでチベットで今何が行われているのか想像に難(かた)くないのである。
なにも語らないことでかえって雄弁に実態を物語っているという点では
日本酒のいわゆる「普通酒」も同じである、想像に難くない通りの酒なのである。
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by munojiya | 2008-03-24 00:47 | Trackback | Comments(0)
まずいお酒はあったほうがいい
日本映画の観客動員数が低迷していたときに映画人が自ら語っていた言葉に
「もっといい映画をたくさん作らないと人は見にきませんよね」というのがあった。
暗に多くの映画はくだらないということを言っているのであるが、
いい映画というのはそんなに数を作れないからこそいい映画なのである。

全部がいい映画になったら、そのいい映画も数の中に埋没してしまうではないか。
つまらない映画は、実はいい映画を引き立てるために必要不可欠な映画なのである。
メリハリがないと感動は生まれないということである。
お酒も、次から次にいいお酒が続いて出てくるとあきてしまうのである。

ときにまずい酒があってこそうまいお酒が光るのである。
うまいお酒を呑んだときの幸せ感がいやますのである。
だから庵主はまずい酒とか、うまくもまずくもない最悪のお酒を否定しないのである。
呑み比べることでいいものが分かるからである。

わかる、は漢字では分かるとか判るとか書く。
いずれも違いを判断して区別することという意味である。
その違いがわかるということが楽しいのである、学ぶことの面白さがそこにある。
お酒を学んでうれしいのは、それが判るとうまいというこの上ない快感が伴うことである。
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by munojiya | 2008-03-23 00:20 | Trackback | Comments(0)
スタンダード(低価真っ当商品)がない国
今日のようにパソコンが誰でも使えるようになる前は
メカ(からくり)好きな男の子はオーディオ(音響再生装置)に興味を注いでいた。
いい音を求めて細かいスペック(仕様)の違いにこだわっていたのである。
傍(はた)から見たらどうでもよさそうなそのこだわりが楽しかったのである。

ハイファイステレオという言葉があった。
プレハブ住宅というのがあるが、英語でプレハブを調べても意味がわからなかった
と書いていたのは亡くなった伊丹十三監督である。
プレハブというのはプリファブリケーションを縮めた言葉だと知って愕然としたという。

ハイファイも同様にハイフィデリティーを略したものである。
高忠実性、すなわち原音を忠実に再生できる装置だというわけである。
当時の識者の嘆きは日本には安価でまともな音が出るセットがないというものだった。
スタンダードといえる真っ当に作られている低価な商品がないという不満だった。

へんな癖がついていない標準的な音が出る商品がないということである。
いまの日本酒もその状況に似ている。
普通酒は呑んでうまいお酒ではない、あれは上級者が呑む酒だと庵主は指摘した。
初めての人が呑んでも真っ当なうまさが味わえる標準的な銘柄がないのである。
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by munojiya | 2008-03-22 01:58 | Trackback | Comments(0)