主演から主役に
裁判員制度広報映画である。
その主演がよりによって酒井法子だったことから裁判所は狼狽した。
いまやシャブ界のアイドルとなったその人が主演だったからである。
ヒロインが映画の主演から、事件の主役になったのだから話題性は十分の映画である。
キャスティング(配役の妙)が見事な映画だということで庵主もつい見てしまったのである。
「こんなものはいらない」という本があったと思うが、
裁判員制度はその本に1ページを加えることになるだろう。司法界も劣化しているのである。
屋上屋を重ねるどころか、税金の無駄遣いである。
3日か4日で判決を出すというから裁判の迅速化にはなるが、何となく心許ないのである。
多くは上告されることになるだろう。結審までの裁判時間の短縮にはなるかもしれないが。
しかも上告審では裁判員はつかないというから裁判員はなくてもいいものなのである。
裁判員制度はその広告を請け負う広告会社の公共事業じゃないのかという邪推がある。
堅気の市民が刑事裁判に関わるということ自体縁起でもないことなのである。
裁判員制度は善良な市民に身の不運をばらまいているようなものである。
おなじシュエンでも酒縁なら身に幸せを導くものなのだが。おっと酒も麻薬の一種だった。