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お酒の何がうまいのか

お酒のうまさというのは、酔っぱらうという部分にもあるが、
庵主がいううまさは、アルコールの上に乗っているその甘さにあると思っている。
お酒は甘いのである。
その甘さが、呑み手の心をくすぐるのである。たぶらかせるのである。

甘いといっても、その甘さは砂糖のような直接舌を刺す甘さのことではない。
その甘さは心にしみる甘さなのである。
心で感じる甘さだからうまい。
お酒のうまさは、心をとろけさせる甘さなのである。

お酒の甘さは、砂糖の甘さと違って心を揺り動かすからやめられなくなるのである。
アルコールの摂取は高じると依存症を生じるというから、
うまいお酒をちょっとだけ味わうのがお酒の最高の楽しみ方だと庵主は思っているが、
体質的にアルコールに強い人はそれも叶わないだろうからお気の毒である。

本当にうまいお酒というのは、呑んだ時に、アルコールを感じさせないのである。
呑んで、うまいと思ったあとに、これはお酒だったと気付くのである。
同じようにアルコールがその裏付けとなっている香水の本質がアルコールではないように、
お酒のうまさの本質もアルコールではないということである。そういうお酒を美酒という。
by munojiya | 2009-08-27 00:13 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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