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090922 今夜も毒をちょっとだけ

正月は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
この酒は 死出の旅路の 一里塚 身によくもあるが 身をこわすこともあり
庵主が詞藻をなぞらえると型におさまらないのである。
まったく死後頃、おっと詩心がないのである。

お酒は、いつも最初は一寸〈ちょっと〉だけしか呑まないつもりなのである。
小一時間ぐらいで切り上げるつもりなのである。
が、それが、それでおさまらないのである。
時計は、あっという間にシンデレラタイムになってしまうのである。

アルコールが肝臓に負担をかけることは常識である。
肝臓が解毒してくれるという。すなわち、アルコールは毒だということである。
若い頃からその毒を大量に呑んでいる人は晩年肝臓が音を上げて苦労するのである。
そんなことは分かっているのだが呑んでいるときにはそのことを忘れてしまうのである。

毒が冷静な判断力をマヒさせてしまうからである。
人、酒を呑み、酒、人を呑み、酒、酒を呑む、という。先人はよく分かっていたのである。
その教訓さえも毒はあっさり忘れさせてくれるから楽しいのである。
秋になると夜が長くなって、つい楽しいい毒を一杯だけ口にしたくなるのである。
by munojiya | 2009-09-22 01:18 | 詞藻篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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