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091007 カス

カスといっても、酒粕の粕ではない。
美味しい部分を搾り取ったあとの中身に体に有用な成分が残っていない部分のことである。
美味しい部分を真っ当、カスを似非ともいう。堅気とヤクザといっても同じである。
問題は、両者は見た目がよく似ていることが少なくないということである。

しかも、真っ当の最善と、似非の最高は、別の観点から見ると等価に近づくのである。
実力のある政治家とヤクザの大親分の貫祿には似たものがあるということである。
どっちに付くか迷うことがある。大親分の方が却って魅力的に見えることがあるからである。
しかし、本質は、ヤクザはカスなのである。低劣な生き方のことである。

カスは、いくら極めても所詮裏側の栄光である。紙の裏面の世界である。
日が当たらないのである。それが裏面の持っている性格である。自慢にならないのである。
裏面〈うらめん〉は表面〈おもてめん〉を引き立てる隠し味なのである。表に出たらペケだ。
牛乳は低温殺菌(70℃以下)でないとその栄養分が破壊されてしまうという。

いま牛乳の多くは130度2秒間殺菌である。ならば実はカスを飲んでいるのではないか。
中国産の蜂蜜は品質保持のために高温殺菌して成分を破壊しているからカスではないのか。
真っ当な牛乳や蜂蜜とそうでない牛乳や蜂蜜は見た目はほとんど変わらないのである。
お酒も真っ当なお酒とそうでないお酒の違いがあるということはそういうことなのである。
by munojiya | 2009-10-07 01:10 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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