091104 TBS的嘘報道
報道では、一点の事実を言わないことで、それ全体が嘘になってしまうことがある。
TBSラジオの森本毅郎の2009年9月21日の放送である。
森本がトルコに行ってきたという。同行した記者が得々と解説している。
トルコは親日国で、そのキッカケが明治時代に起こったエルトゥールル号事件だという。
その話はトルコの教科書に載っていてトルコ人なら誰でも知っている話だという。
その時のお礼を、昭和の御世になってイランイラク戦争の時に返してくれたという。
そのときイラクのフセイン大統領はイラン上空を飛ぶ民間機は撃墜すると宣言したという。
戦争の危機が迫って、在留邦人300人はテヘランに集まって救援機を待っていたのである。
が日本からの救援機がなかなか来ない。当時、日本とトルコを結ぶ航空路はなかったという。
その時にトルコ政府が在留邦人のために日本行きの飛行機を飛ばしてくれたという。
トルコは明治時代に受けた恩義を忘れることのない信義に厚い親日国だというのである。
じゃその時、わが日本政府は飛行機を飛ばさなかったのか。何もしなかったのか。否である。
わが“ナショナルフラッグキャリア”に救援機を要請したら組合が断ってきたというのである。
その部分を省略したら、真実が見えてこないのである。真実をごまかすことを嘘という。
お酒の造り方の説明の時に活性炭の話が全然出てこないのと同じである。嘘があるのである。