091113 笑い話 網子
これは網子〈もうし〉と読む。
孔子がいて、孟子がいて、孫子がいるから、その流れで網子なのかというとそうではない。
庵主のようにインターネットに淫している人のことである。
蔑名を、おっと別名をネットウヨクとかネサヨ(ネットサヨク)と呼ぶことがある。
網子は、ネットニートと訳すとぴったりなのかもれしない。
よくいえば、ネットを使いこなしている人達のことである。
子〈し〉の字は、編集子とかコラム子のように謙遜語に使われるからその子である。
網はもちろん、インターネットのことである。
網子は、よって、インターネットに馴染みすぎているちょっと変わった人という意味である。
子は男の韜晦の気持でもある。
しがないことをやっているが、そこに自己主張があるというささやかな顕示欲のことである。
ならば、呑み手は酔子と名乗るとかっこいいか。餃子ではない、酔子〈すいし〉である。
さらに小酔子〈しょうすいし〉とすれば、酔っぱらいの気恥ずかしさが加わるのである。
これから、庵主という自称をやめて、小酔子と名乗ろうかとも思ったが、
耳で聞いたら憔悴死である。やっぱりこれまでどおり庵主〈あんしゅ〉でいくのである。