091210 余外篇 卓見
「達見」という言葉があったと思って「たっけん」と打ったら、「卓見」という言葉が出てきた。
と、同時に、その言葉を使うのはちょっとまずいのではないかと躊躇いを感じたのである。
引用させてもらう人様の意見を、達見だとか、卓見だとかいって紹介することは、
自己顕示欲が強すぎるのではないかとふと気になったのである。

その意見を達見とか卓見というのは、自分はその立派な意見をくみ取れる能力があるのだと
暗に自慢していることになるのではないか。それはみっともないことなのではないか。
日本人は謙譲ゲームを旨とするのである。日本人は一つ引いて相手を立てるのである。
相手の謙遜よりも、さらに自分が謙遜することで、相手を高みにおくのである。

だから、俺が俺がという自己顕示欲が強い人はきらわれる。
あれは、日本人じゃないのではないかと、あらぬ疑いをかけられることになる。
すなわち軽蔑されるのである。ゲームのルールを知らないのかという蔑みである。
「てめぇ、それでも日本人か」という、暗黙の嘲笑である。勿論それを口にはしない。

うまいお酒は呑むものではない。庵主めが呑ませていただくものなのである。
お酒を選ぶのではなく、そのお酒が呑み手を選ぶのである。
と書くとこれまた思い上がりになってしまう。
自分はいいお酒に選ばれるに相応しいという うぬぼれである。謙遜が足りないのである。
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by munojiya | 2009-12-10 00:36 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)
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