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091214 それは逆 詩文は散文に勝る

物事の歴史を逆に捉えていることがある。
新しく生れたものを、古いものだと思い込んで疑ってみたこともなかったり、
ほんとうはそっちの方が古いのに、新しくできた物だと思っていたりすることである。
カラー写真しか知らない世代が、モノクロ写真を見て斬新に感じるようなことである。

モノクロ写真からカラー写真へと歴史は進んできたのである。
背広にスリーピースとツーピースとがある。
庵主はてっきりツーピースが先でそのあとにチョッキが加わったのかと思っていた。
逆だったのである。まず上着・ズボン・チョッキ(ベスト)というのが先にあったのである。

庵主は詩が分からないというのが自慢である。
庵主はその詩を、散文から独立した表現だと思っていたのである。
しかし、歴史的には詩文が先で、散文はそのあとに発生したという。
語呂合わせでいえば、四(詩)は三(散)に勝るのである。

それで言えば、俳句(九)が一番偉いことになるから俳人は最高の文化人なのである。
人の心にまず浮かぶ言葉が詩だという。散文はそれを紡いだものだという。
散文は後付けの理由である。解説や分析であるが、それは理屈の世界である。
お酒の「うまい」は詩である。手の込んだお酒は散文である。理屈なしに呑めないのである。
by munojiya | 2009-12-14 00:07 | 詞藻篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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