091217 親子飲み
第一義も、その裏の義も、おいしいというのが共通点なのかもしれない。
黒糖焼酎のおいしい呑み方に「親子飲み」というのがあると知った。
なるほど、地酒の呑み方は地元の人に聞いてみるものである。
黒糖焼酎の親子飲みというのは、例えば喜界島の黒糖焼酎なら、
喜界島の黒糖をなめながら味わう呑み方のことである。
蒸留酒であるウイスキーにチョコレートという組み合わせが意外と美味かったりするから、
同じ蒸留酒である黒糖焼酎に黒糖という組み合わせも意外と美味いのかもしれない。
意外と美味いといえば、日本酒とチーズの組み合わせである。
ワインにチーズというのは定番であるが、日本酒も醸造酒だから同じ醗酵食品である
チーズとは相性がいいのである。まずい日本酒はチーズと合わせると俄然輝きを放つのである。
その組み合わせがうまいと知ったら、チーズを見るとまずいお酒が呑みたくなるのである。
うまい酒ではなく、まずいお酒がいいというのは倒錯趣味であるが、
その組み合わせを知って、まずい日本酒の存在価値をあらためて見直したのである。
そこに、まずいお酒があることをありがたく思うのである。それが、美味しいからである。
おいしいというのは、ちょっといけないことという意味もあるのかもしれない。