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2010-03-24 近所の居酒屋

「むの字屋」は所詮活字情報である。
そこに書かれていることが本当かどうかの裏付けを取ることは読んだ人がやることである。
庵主は呑み手の立場からお酒を語っているから、一度そのお酒の評価を実際に確認してみて、
納得ができれば、以後はそれを基準にして書いてあることを判断できるはずである。

お酒の実物はどこにあるかというと、その情報提供は、生の情報は居酒屋が担っている。
造り手→選び手(居酒屋)→呑み手という流れである。そして、裏方が運び手である。
お酒は、いくらいいお酒があっても運び手がいないと呑むことができない。
紙の裏表になるが、表と裏は等価なのである。裏がないと表も成立しないからである。

いいお酒を見つけ出してくるのが居酒屋の仕事である。使命である。酒代はその報酬。
うまいお酒はいくらでもある。それが呑み手には分からないのである。
うまいお酒と呑み手を繋ぐのが居酒屋である。お酒を知らないと勤まらない仕事である。
きちんと仕事をしている居酒屋ならそこに行けばうまいお酒が呑めるのである。

そういう居酒屋を庵主は「近所の居酒屋」と呼んでいるが、それが問題なのである。
そういう居酒屋は数少ないから、近所が、一駅も、二駅も先だということが往々なのである。
うまいお酒を呑むために旅に出る必要があるというのが実情である(曙橋は歩いて行けるが)。
しかし、お店に辿り着けばそこにはうまいお酒が待っているのである。本当にうまいお酒が。
by munojiya | 2010-03-24 10:11 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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