2010-04-09 「白岳」
獺とか廼が読めない。庵主には読めなかったということである。
もっとも、どちらも字が読めただけでは意味が解らないことには変わりないが。
「鯖」という字が「さば」と読めてもどの魚が鯖なのか判らないようなものである。
長島茂雄ギャグに「鯖という字は魚偏にブルーと書くんですね」と言ったというのがある。
長島選手が初めて米国に行った時の最初の一言「おっ、車がみんな外車ばっかりだ」。
その米国で、街を歩いていたら服をいっぱい並べている店にあった一着の服が目についた。
それが気に入って、奥様へのお土産にしようと思ってお店に飛び込んで「この服を下さい」。
しかし、店主は「この服は売れない」という。
「お金はいくらでもありますから是非売ってください」と懇願する長島選手。
店主曰く。「うちはクリーニング屋なんですよ」
その点、居酒屋はいい。お金さえあればどんな銘酒でも呑ませてくれるのである。
「このお酒は、お客さんには、呑むのはまだ早いお酒ですよ」とは言わない。
いったん口を開けたお酒はなるべく早く売り切ってしまいたいからである。
空気に触れると、お酒は風味がだんだん落ちていくからである。待ったなしなのである。
焼酎の「白岳」。字は難しくないが読めそうで読めない。「白岳仙」なら読めるのに。