2010-04-23 新沢庵、旧沢庵(上)
庵主の定番である。庵主は漬け物がないと飯が食えない。ないと食った気がしないのである。
だから、それが不味いものであってはいけない。
食い物のうまいまずいを言うことはみっともないが、庵主は漬物に対しては容赦ない。
お酒同様、うまい漬物しか口にしないのである(いい居酒屋はその漬物がうまい)。
ここでは、沢庵を秋田のいぶりがっこ等を含めた大根の漬物として話を進める。
庵主がいう沢庵とは、要は大根の漬物のことなのである(よってカクテキも可なり)。
お酒は自分が呑むものでも自分では造ってはいけないことになっている。
法律で、刑法で禁止されている。刑法とは刑罰を伴う法律のことである。
だから、お酒が呑みたい人は他人が造ったそれを買ってきて呑むしかないのである。
命預けますである。中国製の餃子のように毒を入れられても手の打ちようがない。
国産のお酒や焼酎にも毒米製のものが出回ったことがあるが下手人が見事それをもみ消した。
下手人というのは、いうまでもなく農水省である。
公式発表によると、幸いそれで造った酒には毒性は残っていなかったとされている。
で、沢庵であるが、刑法で禁止はされていないものの今はそれも多くは人任せで造られている。
その商業沢庵にモダンな味わいの新と伝統味の旧があるのである。以下、次回に続く。