2010-04-27 光るものがあるお酒
だから、居酒屋は面白いのである。新しい発見があるからである。
あるときは、一人で呑んでいたら、隣の女の子が気を遣ってくれたものである。
だから、居酒屋は楽しいのである。心がなごむのである。
居酒屋は呑み終わったらまた自分の世界に戻れるという切れのよさもいいのである。
戻れなくなった人のことはアル高(アルコール依存症)と呼ばれて嫌悪される。
一説にはそれは病気なのだといわれているが、アル高は傍迷惑なことに変わりないから、
病気であろうと性格破綻であろうと救いがないことでは廃人の一種なのである。
光るお酒は、その居酒屋のご主人が蔵を回って見つけてきたものである。
小さい蔵のお酒だから酒銘をあげてもしようがない。どこでも呑めるお酒ではないから。
山形のお酒の試飲会に、同時に「月桂冠」の吟醸酒が出ていてそれはうまかったという。
それは、である。普段の「月桂冠」はあえて呑むまでもないことはいうまでもない。
それはうまかったといっても、そのうまい「月桂冠」を呑むことができないのである。
存在しないのと同じである。大手酒造メーカーもうまいお酒を造っているという人がいるが、
どこにいっても呑めないお酒なんかないのと同じである。よって大手のお酒は避けるのが正解。
一方、その光るお酒は呑んでいて楽しかった。そういう居酒屋に行けぱ呑めるのである。