2010-08-22 酒呑み女
男が淫するお酒を呑む女がいてもおかしくはないが、
可哀相なのはその相手をする男の人である。
男の酒呑みを相手にする水商売の女の悲しみがよく分かるのである。
お酒の飲めない人とつきあえますかに対する女の述懐である。
女に悪い癖を教える男がいるのである。
自分が売っているものの善悪を弁〈わきま〉えていない人もいるのである。
女はアルコールになれていないから水割りで飲ませるとしたのはサントリーの謀略である。
ピストルメーカーが、これで人を撃ってはいけませんといいながら
子供にピストルを売りつけるようなものである。
その結果は火を見るよりも明らかである。想像すらする必要がないのである。
日本酒メーカーにも低アルコール酒を造って女に飲ませようという人がいるのである。
しかしその目論見は外れることが多い。女はうまくないお酒は呑まないからである。
手抜きの酒では駄目なのである。本気で造ったうまいお酒でないと喜ばないのである。
庵主も酒呑み過ぎ女は苦手であるが、その女〈ひと〉が呑んでいるお酒は気にかかるのである。
そのお酒がうまいことが多いからである。そういう意味では酒呑み女は重宝なのである。