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2010-08-30 「半蔵」と出会う

長年、意識的にお酒を呑みつづけているからいろいろなお酒との出合うのである。
庵主のお酒の呑み方は「浮気呑み」だから、すなわち、前夜呑んだお酒と今夜呑んだお酒が
毎日異なるという呑み方だから、呑んでいる銘柄の数はやたらと多くなるのである。
こと日本酒に関しては一つの銘柄をこれと決めてそれを呑みつづけるということはしない。

浮気男が根性がないのと同じように、庵主は根性のない酒呑みなのである。
横山大観〈よこやま・たいかん〉は、ただ一つ「酔心〈すいしん〉」を呑みつづけたという。
飽きないこと。それは天才の呑み方なのである。庵主は凡才ゆえ、その真似はできない。
その替わりに、いつも新しいお酒との出会いがあるのである。

新しいお酒とはそのお酒を醸している造り手との出会いのことである。
その出会いが楽しいである。
しかも、お酒という共通の追求点があるだけに話はつきないのである。
そのお酒を味わっていても、庵主はその造り手を見つめているということなのである。

また一つ新しいお酒と出会ったので、その記録を残しておく。
三重のお酒で「半蔵〈はんぞう〉」である。
たまたま立ち寄った百貨店の試飲販売で初めてそのお酒を味わったのである。
大吟醸は納得できる味。木桶造りの酒に光るものがあった。呑めるお酒がまた一つ増えた。
by munojiya | 2010-08-30 00:40 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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