2010-09-08 ビール業界の経験則
『気温が1度上昇すれば、大瓶の販売量が100万本増える』
今年は猛暑でビール会社にとっては連日乾杯のビールがおいしい年となった。
と、同時にこれまではそんなものを飲む人がいなかった例の物が売れているという。
例の物というのは、リンク先の記事では「ノンアルコールのビール風飲料」である。
酒飲みなら、誰が飲んでもそれをうまいという人はいない飲み物である。
アルコールを抜いたビールだから、カスを飲んでいるようなものだからである。
砂糖のはいっていないお汁粉と同じである。よって庵主はそれを「間抜けビール」と呼ぶ。
ジュース見たいなデザインの缶チューハイには「これはお酒です」とかかれているが、
間抜けビールは、ビールのようなデザインの缶に「これはお酒ではありません」である。
まぎらわしいのである。
それなら、最初から酒らしい、または酒らしくないデザインにするべきなのである。
デザインも、見掛けだけはどんどん美しくなっているが、
そういうことも弁えていないのだから「デザイナー」の質もまた低下しているようである。
中身はともかく見掛けは美人というのが増えたのと似ている。それを進化と見ていいものか。
本当のうまいお酒は、見掛けも美しいが中身も充実しているのである。呑むならそれである。
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それをやったら元も子もなくなるが、
間抜けビールのまずさを緩和する方法は、それに少しアルコールを混ぜて飲むことである。
アルコールだけ飲んでいるとその甘さが判らないがそうするとアルコールの甘さを実感する。
間抜けビールがまずいのは健康飲料だからだと思えばドリンク剤より量が多いので得である。