2010-09-24 お酒の今は秋上がり
そして、夏が過ぎると、秋上がりのお酒が待っているのである。
いやな季節である。
庵主にはそれらのお酒がどれもうまそうに見えるからである。
庵主はそんなに呑めないというのに、目にすると全部口にしたくなるではないか。
秋上がりのお酒は目に毒である。
大方は名前を知っているお酒だからあえて呑むまでもないが、
それでも、気になるお酒はあるから困るのである。
秋上がりのお酒を毎年めぐってくる季節の風景として眺めていることができない。
秋上がりというのはひやおろしのことである。
冬場に造ったお酒を半年間熟成させ夏を越して生詰〈なまづめ〉で出すお酒のことである。
生詰とは、普通は二度火入れするところ、瓶詰めの時には火入れをしない酒をいう。
火入れとは加熱殺菌することをいう。生酒を65度位の湯に当てて醗酵を止めることである。
お酒は普通二回火入れする。醪〈もろみ〉を搾った時と、熟成後に瓶詰をするときである。
本当は生酒で出せればいいのだろうが、品質維持のために火入れはするものの、生詰は生酒の
うまさが味わえるというわけである。秋熟と呼ぶ蔵元もある。呑みたくなってくるのである。
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「雁木」「大信州」「常きげん」「招徳」「出羽桜」「大山」「あさ開」
「流星」「まんさくの花」「酔鯨」「朝日山」「月の桂/琥珀光」「初日の出」
「大洋盛」「百樂門」「花垣」「翆露」
「白龍」「一ノ蔵」「澤乃井」等々。
