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2010-12-10 愛〈あい〉は穢〈あい〉なり

この「むの字屋」は、お酒の話をしているだけのブログである。表向きには。
で、やっていることはしょうもない語呂合わせなのである。それを暇つぶしともいう。
「愛」は、字は違うが「穢」と同じ読み方じゃないかと気付いたらしめたものである。
こじつけるのである。いや、日本語の妙に感心するのである。アイはアイなりである。

庵主は、「愛と穢」は紙の裏表のようなものだと思っているのである。
表が「愛」、その裏側が「穢」なのである。紙の裏表は引っぱがすことはできない。
愛さなければ恨むこともない。恨みは穢れである。愛に穢はつきものだということである。
一面識もない人を恨む人はいないのである。人にそんな想像力はないからである。

が、ネットを読むと、一面識もない朝鮮人や中国人やアメリカ人に穢れを感じるようになる。
そうか、愛の本質は差別感情だったのかと気付くのである。支配欲なのである。業である。
俺は奴らより上だという根拠のない優越感である。それが病気となったのが選民思想か。
そういうのはキチガイの発想である。

一方、お酒の楽しさは、そのうまさを共有できる人たちとの出合いである。
それを知音という。同じ味わいをうまいと認識できる価値観が一致する人との邂逅である。
両者は上下関係ではなく、対等なのである。威張ることもない、諂うこともないのである。
愛を語る人を見ると、商売人〈しゅうきょうや〉だなと思うのである。お酒とは無縁である。

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愛煙家はいるが、愛酒家はいないのである。お酒とは呑んで呑まれる対等の関係だから。

by munojiya | 2010-12-10 00:23 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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