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2010-12-29 躾けのできていない人の入店お断り

お寿司屋さんで、店頭に、
「躾けのできていない人の入店をお断りいたします」と掲げているお店があるという。
ラジオで永六輔が言っていた。永さんは、それで入店を断られたのだろう。
蘊蓄で寿司を食う人は回りの人には迷惑だからである。それが金持ちなら嫌味である。

醤油は、ネタに付けるんじゃない、酢飯の方に付けるのだとか、
醤油に山葵を溶かしてはいけないとか、と何かとローカルルールがあるらしい。
中にはトロばかり注文してはいけないとか、客が店の都合の側に立って発言する人もいる。
主客転倒である。トロが売り切れたら残っているネタを食べればいいだけのことである。

最初は巻物から食べるとかいうローカルルールもなかったっけ。
海苔屋の宣伝かと邪推しちゃうのである。
落語じゃないから、ジャムを付けて食べるのじゃなければ自由に食べていいのではないか。
庵主は生肉、生魚、生野菜は食わないから、寿司話は笑い話のネタ場なのである。

庵主が好む生は、生酒と生ビールだけである。
根室で、湯船での行儀〈ふるまい〉が悪い露西亜人の入湯を拒んだ銭湯が外国人差別とかの
因縁を付けられて訴えられたことがある。「外国人お断り」と書いたのが悪かったのである。
「躾けのできていない人の入浴をお断りいたします」と書くべきだったのだ。

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銭湯や温泉でよく見る貼り紙に「入れ墨をした方の入場をお断りします」というのがある。
それに従うと酒井法子とか木村拓哉とか柳楽優弥などは公衆浴場には入れないのである。
それも「躾けのできていない方の入浴はお断りいたします」でいいのではないか。
躾けのできていない人は、人種・教養・彫り物・お金の有無に関係ないからである。

by munojiya | 2010-12-29 00:03 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

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