2011-01-27 ビールの試飲缶の研究(やっと本篇)
同じお酒といってもピンからキリまで格式があるように、酒粕もまたいろいろですから、同じ夢心酒造の酒粕だとはいってもその品質の違いによって販売価格が異なるのでしょう。
試飲缶とは、販促に使われる缶ビールである。
ただで貰えるのである。
ときには美人のキャンペーンガールが手渡してくれるから、それだけでうまく感じる。
市販できないように、「試飲缶」と書かれたそれ専用の缶が使われる。
切手でいえば、通常切手とは絵柄が異なる記念切手みたいなものだから、試飲缶にも
コレクターがいるはずである。記念行事缶は別に存在するから宣伝切手と呼ぶべかき。
缶の表側は本製品と同じ顔をしているが、その裏側には新製品の宣伝文句が書かれている。
朱色の丸に白字で書かれた「さらにおいしく」というアイキャッチが目にはいってくる。
「金麦」の缶は、全体が濃紺で文字には金色が使われている豪奢な感じがする色設計である。
しかも、よく見ると、缶の上の方が濃く、下の方にいくと微妙に紺色が薄くなっていくという
グラデーション(階調彩色)がかかっている。そういう渋い技が庵主は好きである。
では、肝心の味は、どこがおいしくなったのか、前よりうまくなったのか気になるのである。
「麦へのこだわり」と「仕込へのこだわり」である。
『厳選した「旨味麦芽」を主に使用』し、『素材のよさが活きる「天然水仕込」』である。
『麦のうまみとバランスのとれた後味。上質な味わいをお愉しみください。』とある。
飲み終えた空き缶に長く残る香りがいいのである。その点でよくできていると庵主は思うが。