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2011-01-30 怨み有り

手塚治虫の漫画に「人間牧場」という漫画がある。
もう何十年も前に読んだものだから記憶が朧〈おぼろ〉になっているのだが、
たしか「少年サンデー」に載っていたと思う。
32頁ぐらいの漫画である。その漫画の重みを今ずっしり感じているのである。

自分は自由に生きていると信じて疑うことがなかった少年が真実を知るという話である。
その町は、実は占領軍によって完全に管理されていた町だったという話である。
もう四十年以前の漫画であるが、アメリカの日本占領政策を示唆したものであることは
いうまでもないが、当時の庵主にはその意味がわかるわけがなかった。

アメリカ映画に「トルーマンショー」というのがあった。それも虚構の世界を描いていた。
本当のことを知った主人公はどうなったか。映画を見てもらうしかない。
手塚治虫の漫画は、真実を知っても、その少年の生活は以前とちっとも変わりませんでした、
で終わっている。庵主の生活もそこにうまいお酒があれば何も変わることはないだろう。

米国の占領下に生まれたご同輩は占領されていると実感したことはほとんどなかったが、
それだけは頭にきたという。庵主は米軍基地の町の生まれだが怨みの記憶はないのである。
しかし一方、あいつらがやってくれたことには拭えない怨みを覚えている。
庵主が永く忘れることのない怨みと同じものをご同輩はその時に感じていたに違いない。

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長い引用先の次の部分である。ふざけるな、と庵主は民主党に怒りを覚えるのである。
あいつらがやったことに対して金を払う必要などさらさらないのである。自業自得だろうに。
民主党政権になったとたん、そういう原告団に200億円の和解金を出す事に決めたんです。
一人(1世帯辺り
[庵主校正:当たり])約2200万だそうですよ。』“民酒”は悪酒である。

by munojiya | 2011-01-30 00:14 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya