人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2010-02-02 旨い酒を呑む

祭りとは収穫に対する感謝である。うまいお酒を呑むことなのである。
米を作って、旨い酒を呑む。
わが郷は、本日 収穫祭の本祭りである。
米の豊饒に感謝して、神に奉(まつ)ろうて、楽しむ。
出処 

ところが、多くの日本人はうまいお酒を呑んだことがないのである。
お酒なら、酒屋に行けばいっぱい酒瓶が並んでいるではないか。
しかし、その多くはアル添酒なのである。
それは半分冗談で造っているお酒なのである。おちゃらけの「おちゃけ」である。

中には本気で造っているアル添酒もあるが、その多くは大量生産された徴税酒なのである。
そういう酒をいくら呑んでもうまいと唸るお酒には出合えない。贅はうまいが、税を呑んでも。
お酒のうまさとは造り手の気合を感じることの快感をいうからである。
共感することの気持ちよさなのである。それが感じられるお酒を悦楽と呼ぶ。

真っ当なお酒とは呑み手に媚びていないお酒である。人手を感じさせない無心の酒である。
ひたすら神にささげるお酒なのである。杜氏はお酒を造るのではない醪を育むだけである。
そうしてできた奇跡の一滴をうまいお酒という。僣越ながらありがたく頂戴するのである。
仕事とは神に捧げる行為をいう。その報酬は有り余るのである。勿体ない。うまいのである。
Commented by ques at 2011-02-06 14:48 x
美人のお酌ならアル添水増しまがい物酒でもおいしいと思いますけど。
Commented by munojiya at 2011-02-07 09:38
そ、そう、その通りです。
そういうお酒を呑むときは
それが一番おいしい呑み方だと庵主も思います。

そういう状況になったら、庵主などは緊張してしまって、
お酒の味なんか判らなくなってしまいます。
そうなればしめたもの。酒を味わって呑む必要がなくなる。
お酒を呑むのが楽しくなってしまいますね。
by munojiya | 2011-02-02 00:24 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(2)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya