人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2011-02-06 流儀は農口流「常きげん/純米」

それは、うまいお酒にちがいない筈なのである。
しかし、お酒だけは実際に呑んでみないとうまいかどうかは判らない。
よって、実際にお酒を呑んだ人が勝ちなのである。
そして、そのお酒は見事に庵主の期待に応えてくれたのである。

農口流と謳〈うた〉う「常きげん」である。その純米酒である。
農口流というのは、農口尚彦杜氏の流儀を受け継いでいるお酒という意味である。
四天王と呼ばれる能登杜氏がいる。
「開運」の波瀬正吉、「菊姫」の農口尚彦、「天狗舞」の中三郎、「満寿泉」の三盃幸一をいう。

「菊姫」で名声を博した農口杜氏が今は「常きげん」に移って若手を指導しているのである。
その成果が農口流「常きげん」である。
その純米酒が四合瓶で1124円で呑めるのである。適価である。いや、誘惑の価格である。
農口杜氏の気合が味わえるお酒がその値段で呑めるのだから幸せというものではないか。

庵主が「うまい」と手放しで褒めるほどのうますぎるお酒ではないが、呑み応えは十分である。
庵主の期待を十分に叶えてくれるお酒である。お酒が読めたという満足感にひたれるのである。
華美に走ることがないうまさが、庵主が純米酒に期待する水準である。見事といっていい。
封を切った時の香りは庵主がいううまいお酒のそれである。その香りだけでうれしくなる。

-----

はせ・しょうきち、
のぐち・なおひこ、
なか・さぶろう、
さんばい・こういち。なお、四天王の並びは酒銘のあいうえお順。

by munojiya | 2011-02-06 00:09 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya