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2011-02-17 木曜日 至福の食卓

至福という言葉がある。
このうえない幸福のことである。
幸福とは、うまいということだったのかと後日庵主は悟ったから、
庵主にとっては、それは最高にうまいという意味なのである(言葉の使い方が軽い)。

それがパンとワインだった。
キリストさんは、存外、うまいものを食っていたのではないのか。質素の美食を、である。
土光敏夫は朝食も質素でメザシで食べているというエピソード(いかにも話)があった。
実はそのメザシが太陽の恵みをいっぱいに受けた本当にうまいメザシだったのだという。

真っ当な食べ物はうまいということなのである。まっとうなお酒のうまさもそれである。
庵主のパンは曙橋にあるパン屋Pomme Rougeの角食(280円)、
ワインはイエローテイルの「カベルネ・ソーヴィニヨン」(890円)である。
しめて1170円で至福を味わっているのである。それ以上は語らない。恥ずかしいから。

漢字は皮肉屋なのである。シフクと打つと、私腹と出るのである。私腹を肥やすと使われる。
至福の様はそんなみっともない姿と裏表だぞと漢字は教えてくれるのである。だから、
庵主は忸怩たる思いでこれを書いているのである。食い物を得意に語る男は馬鹿なのである。
馬鹿というのはその振る舞いがそう見えるということである、頭のよしあしではない。為念。
by munojiya | 2011-02-17 00:29 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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