人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2011-03-14 うまいお酒を呑めば「真実」が見える

お酒に「真実」があるわけじゃないのである。
お酒を通して「真実」が見えるということである。
安いお酒を呑むと、安いなりの「真実」が、そして、いいお酒を呑むといい「真実」が。
うまいお酒を嗜むと、うまい「真実」が見えてくるから、うまいお酒を呑めというのである。

苦悩の源泉は、俺が俺がという自己主張なのだろう。
それがあるから文明は進化するのだろうが、何でも一長一短なのである。
それが同時に自分自身を苦しめるのである。
自分は自立しているという思い(=我である)にとらわれるからである。

酔えば、まず、その我〈が〉が薄れるから気が楽になる。
人が独立しているものでないことは、
多くの人が自分で自分の食い物を作っていないことでわかるはずなのである。 
なのに、自分は自分一人で生きていると錯覚してしまうのである。

うまいお酒を呑むと、造り手の気合がひしひしと伝わってくるのである。
他人〈ひと〉と繋がっているという実感を覚えるのである。
自分は支えられているのだということが分かるのである。
そんなに気張らなくてもいいんだよと、うまいお酒なら教えてくれるのである。
by munojiya | 2011-03-14 01:12 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya