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2011-03-22 「ピカドン」

今度の福島原発の放射能拡散事故は、そこから約230キロ離れている東京に庵を置く
庵主にも危機感をもたらしたのである。
東京で被曝するのではないかという、見えない、そして未知の恐怖に襲われたからである。
流言飛語が飛ぶ。

まずは、「政府の言っていることはことは嘘である」というものである。
そりゃそうだろう。放射線の安全基準を定めておいて、その数値が何倍も超えているのに、
直ちに健康被害を及ぼすものでは有りませんというのは、
米だけで造った酒だけど純米酒ではありませんといっているようなもので理解できない。

それは純米酒なかのか、そうでない酒なのか、知らない人には判断できないのと同じである。
シーボルトだか、シーベルトとか呼称する単位名もいけない。
日本では放射線の被曝値〈ひばくち〉は「1ピカドン」でいいのである。
ミリシーベルとかマイクロシーベルトという単位もよくない。小さく感じるからである。

素人には、お金と同じように万ピカドン、億ピカドンと呼ばないとピンとこないからである。
ただし、シーベルトは三桁区切り、万と億は四桁区切りなのでちょっと案配がよくないが。
ここは話のタネなので、千倍ごとに、万(マイクロ)→億(ミリ)→兆(シーベルト)と単位
を読み替えるとにする。1マイクロシーベルトを1万ピカドンとする。

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1兆ピカドン被曝したらほどんどの人は即死亡、400億ピカドンで白血病多発。
一年間に被曝して安全とされる数値は1億ピカドン。
何もないときの平常値は、1時間あたり50ピカドン前後である。それなら安全である。
その1億ピカドンとは別に、人は年間2.4億ピカドンの自然放射線を浴びているという。

肝心なことは、被爆量は掛け算してその総量で見るということである。
胸部レントゲン撮影の時に照射される放射線の被爆量は60万ピカドンである。
通常値(50ピカドン)の1200倍を一瞬で受けることになる
単位名は千倍ごとに万兆としているので、60,000÷50=1,200になる。

観測値が、通常なら50ピカドン前後であるものが、もし1万ピカドンに上昇したら、
その場合の被爆量は、1×24時間×365日で年間8億760万ピカドンになるのである。
安全値である1億ピカドンを9倍近くオーバーしてしまうということである。
観測値が跳ね上がったら早くそこから避難した方がいいということである。

マスコミが、30(1時間当たりの数値である)マイクロシーベルトの放射線量は
レントゲンの照射量に比べて少ないから当面健康に被害を及ぼすものではないというが、
ずっとそこにいたら、30×24時間×1.4日=1008マイクロシーベルトになる。
1008マイクロシーベルトは1.8ミリシーベルトで年間安全値は一日余で超過するのだ。

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平常値として例示した新宿区百人町の観測データー(2011年3月21日)を見ると
午前9時からその値が倍増しているのである。新宿の天気は雨である。
通常50ピカドンで推移していた数字が112ピカドンに増えている。
122ピカドン×24時間×365日=1,068,720→約1億ピカドン。許容限界。

新宿の百人町の観測値がさらに上昇するとそこで1年間とどまっていると安全基準値を超える
放射線量を浴びることになるが、その安全基準値自体が安全値を掛けて限界よりも低い値に
なっているから、自分の肉体ははたしてどこまで放射線に耐えられるかという賭けになる。
観測値の上昇が続くようなら子供や妊婦は避難した方が安全ということである。

by munojiya | 2011-03-22 00:24 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

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