2011-04-25 銀河高原ビール
しかし、実際の流れはどんどん劣化しているのである。(総理の顔を見よ)
ただし、見掛けは綺麗になっているのである。(着ている防災服の美しさを見よ)
そのギャップ(わざと外来語使用)にため息が出るのである。
映画がつまらなくなった。
CGの出現で画面は綺麗にはなったのである。でも中身がそれに追いつかないようである。
写真も銀塩写真(フィルム)からデジタル画像になって庵主は熱が冷めてしまった。
写真自体はいつの時代でも人の心を引くのだろうが、フィルムにあったスリルが今はない。
ビールもそうである。
発泡酒にアルコールをまぜた「本ビール」も劣化という以外のなにものでもないだろう。
味においても劣化、酒造りにおいても劣化、それがうまいという人がいたらその味覚の劣化。
本ビールをうまいというのは建前のうまさなのである。本物ビールのうまさは本音のそれだ。
諸般の事情があって大人は両者を飲み分けているのである。大人の振る舞いである。
時には真っ当なビールが飲みたくなる。銀河高原ビールの「ペールエール」があった。
うまいという以前に、それを口にするとホッとするのである。おっ、エールの香りだ。
苦みの中に甘さがあるそのせつない味わいに酔うのである。あー、ビールはうまい、と。