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2011-06-27 尼寺へ行け

「弱き者、汝の名は女」というセリフもある。
沙翁である。
「尼寺へ行け」の意味は庵主は教養がないので知らないがそれは当時の世相なのだろう。
字義通りの意味ではないだろう。楠美津香は超訳で「キャバクラへ行け」と訳している。

「弱き者」の方はその意味を何かの本で読んだことがある。「弱きもの」かもしれない。
女は弱いものだという意味ではない。
貞操観念がないという意味である。逆に強〈したた〉かであるという苦汁のセリフである。
すぐ、他の男に気移りする志操の弱いものだという嘆きのセリフである。

もっともそれに輪をかけて浮気者なのは男の方だからそのセリフは二重の意味になっている。
男なんてものはそんな女に懸想する程度の安目だという苦笑である。
庵主のお酒も浮気のお酒である。毎日、呑むお酒が異なるのである。節操がない。
別の所に、「刑務所に行け」というセリフがあった。それは現在の世相である。                     

「女はなんて馬鹿なんだ」。「その程度の女にしか出会えない器量の男なんですね」
というのは、庵主の嫌味である。勿論、面と向かって言えるセリフではない。冗談である。
その程度のものかと思い込んでしまうと、期待することがなくなるのである。
期待しないから裏切られることもなくなるということである。心の安静が得られるのである。

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「日本酒はまずいから嫌いだ」。「幸せですね。その程度のお酒としか出合えないのだから。
まともなお酒に出合ったら物の見方が変わってくるのに」。知らないことは幸せなのである。
うまいお酒を知ったら次の期待が高まるのである。心騒ぐのである。そして乱れるのである。
まずは「居酒屋へ行け」である。もちろん、うまいお酒を置いている居酒屋へ、である。

by munojiya | 2011-06-27 00:30 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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