2011-06-30 「俺ら死ぬのけ?」
東京の一部の地点では、セシウムの汚染度が福一に近い茨城県のそれを上回っているという。
東京全域が一様に汚染されているのではなくて部分的にそういう土地があるというのである。
それをホットスポットという。放射能の汚染は風向きなどの関係できまぐれ汚染なのである。
東京人はなぜ今回の放射能汚染に対して鷹揚にかまえているのか。
その答は簡単である。
『3000万人の避難所なんか、世界中どこにもない』(同上)からである。
福島でも、当初、とりあえず安全な地域にいる親戚をたよって避難したという。
ところが、しばらくすると親族とはいえ、いくつかの家族が一所にくらしていると
あずましくない(=落ち着かない)ということで、結局自宅に戻ることにしたという。
なにかと息苦しい避難先より、危ないのはわかっていても今日明日〈きょうあした〉どうなる
ものではない自宅の方がずっと落ち着くからである。生活のリズムを戻すためである。
生活上は、多少の放射能より人圧の方がより体にこたえるからである。
なんとなく煙草に似ているのである。健康被害を避けるために吸わない方がいいのは分かって
いるが、それを我慢するよりも吸った方が生活上は心のメリハリになるということである。
お酒を呑むのもメリハリのためだと思えば。いや、呑めない人は無理に呑むことはないが。
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放射能 みんなで吸えば 怖くない