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2011-07-15 「泡麦」と「爽生」

それを進歩というか、劣化と見るかであるが、
味わいが確実に落ちているのだから、庵主は劣化していると見るのである。
いわゆる新ジャンルと呼ばれているビールの紛い物のことである。
要するに酒税回避ビールである。新ジャンルはその料簡が間違っているのである。

酒税を安くすることで、小売価格を下げようというビール会社の努力の成果ではある。
ビール(発泡酒)にアルコールを混ぜるとリキュールということで酒税が安くなるのである。
中には、麦芽を使わず大豆タンパクなどでビールみたいな飲料を造る手品もある。
そうなったら、飲む方も、それに素直に騙される度量が求められるのである。

新ジャンルとは、造り手と呑み手の慣れあいによる虚構の“ビール”なのである。
そんなものが美味いわけはないが、うまいと思って飲むのである。建前ビールなのである。
安けりゃいいのだろうと居直ったものには、下手すると90円を切ったものさえある。
韓国で造って輸入したものがそれである。350ML缶が90円前後で売られている。

庵主が最近呑んだそれが「泡麦〈あわむぎ〉」と「爽生〈そうなま〉」である。
前者は87円だった。後者はもらいもので100円ぐらいだったと聞いている。
「泡麦」はともかく、「爽生」は存外いけるのである。
国産の新ジャンルより、庵主は「爽生」の味わいの方がうまいと思うのである。
by munojiya | 2011-07-15 01:51 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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