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2011-07-18 「東京ブラック」

苦いビールがうまいと感じるようになってきた。
齢〈とし〉をとったということなのだろう。
長生きをすることの御利益である。
うまいものの量が必要なくなる、そして、それまで知らなかったうまさが分かるようになる。

今夜のビールはヤッホーブルーイングの「東京ブラック(TOKYO BLACK)」である。
ヤッホーブルーイングというのは「よなよなエール」を造っているところである。
「東京ブラック」の色はほとんど真っ黒である。
黒というよりは濃い褐色というべきか。チョコレート色である。見た目は黒いのである。

味は、苦いのである。その苦さがこの暑い時期には心地よい。体が求める味なのだろう。
冬場ならうまいと感じる「黒ラベル」や「スーパードライ」ではいまいち物足りないのに
「東京ブラック」の苦みを飲むと、ビールを飲んだという爽快感が残るのである。
ただし値段はちょっと高い。350ML缶が280円である。

いわゆる黒ビールだから、そのまま飲んでもうまいが、安いビール風飲料で割ってもいける。
スタイルはポーターである。イギリスの肉体労働者が好んで飲んでいたエールだという。
その由来にちなんでか、缶には、相撲取りがすっくと立っている絵が描かれている。
麦芽とホップだけで造った本物の味に体がうまいと頷くのである。夏場は本物に限る。
by munojiya | 2011-07-18 00:28 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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