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2011-09-12 ブラウン管、レコード屋、カセットテープ

庵主は古い人だから、「ブラウン管」といえばテレビの代名詞である。
いまでも「レコード屋」と言ってしまう。
今時レコード屋などは探さないとないというのに。
ちょっと前まではCDショップと呼んでいたようだが、それもすたれたようである。

昔は音楽は、レコード屋が売っていたのである。
いまはネット配信で売買されているのだろうが、庵主はその動きにもう付いていけない。
音楽をどうやって買ったらいいのか分からないのである。
お金持ちが駅の切符の自動販売機の使い方がわからないのと同じである。

使ったことがないものの使い方なんか分かるわけがない。
庶民はそういうお金持ちの人を嗤うが、うまいお酒を知らない人を嗤うようなものである。
必要がないからただ知らないだけのことである。嗤うまでもないのである。
自販機の使い方が分からないのと、うまいお酒を知らないのとではどっちが憐れといえるか。

庵主の音楽の音質はカセットテープでとまったままである。デジタル音にはついていけない。
音が出るのでご注意。これがデジタル音風で、こちらが同じ音源のアナログ音風である。
もっともこの場合はいずれもパソコンで聞いているのだからデジタル処理された音であるが、
ニュアンスの違いが判るはずである。アナログ再生の方が感情が豊かなのである。

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デジタル音風は音が綺麗なのである。綺麗過ぎるのである。だからつまらない音である。
アナログ音風はスクラッチノイズ(雑音)があったり、ワウ(音の間延び)があったりするが
ずっと心にしみてくるのである。うまいお酒とただ磨いただけの綺麗なお酒の違いである。
庵主が好きなお酒はもちろんアナログ音風のちょっと欠点のあるお酒の方なのである。

by munojiya | 2011-09-12 00:20 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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