2011-09-22 お酒には、上には上がある
大手酒造会社が造っているお酒には一升瓶で1190円のものがある。
常識を逸脱〈いつだつ〉している値段なのである。
安いのである。例えば新車で50万円の軽自動車を安心して買えるかということである。
どうやって造ったらその値段で売れるのかと不安が膨らむ値段なのである。

普通(「普通酒」の普通ではなく、普通の意味で)のお酒の販売価格は2000円前後である。
それが1190円で売られているということは、大手の量産効果による低価格なのか、
あるいは何か特殊な造り方をして実現した値段なのかと好奇心が疼いてくる価格なのである。
はたしてその正体は。案外、韓国や台湾で造った清酒をバルク(樽)輸入したものだったりして。

君子危うきに近寄らずという。
そういうお酒を見ると、庵主は君子になるのである。
庵主は、危うきに近寄らないのである。
存外呑めるお酒なのかもしれないが、その値段を聞いたら後ずさりしてしまうのである。

それを、上には上があるといっていいものか、下には下があるというべきなのか。
紙パックで売られているお酒の中には、1.8L入りで900円といったお酒があるのである。
丸米仕込み」とか「蒸米仕込み」が売りになるお酒である。推して知るべしである。
いや、推しても、どうやってそれを造っているのか庵主には想像ができないのである。

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新進気鋭の「日本酒評論家」(そんなものはないが)だった時の勝谷誠彦氏は、
ホテルや旅館の宴会のときに出てくる日本酒のことを「暗黒大陸」呼んでいた。
敗戦後の三増酒の伝統をかたくなに引き継いでいるお酒のことである。
大手酒造会社はそういうお酒を「普通酒」と称している。お酒は常識では呑めないのである。

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by munojiya | 2011-09-22 00:27 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)
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