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2011-10-15 カツカレー論争

永六輔師が、ラジオで話していたことだから、どこまで本当か判らない話ではあるが。
ある人が東北のとある駅ビルのレストランに入ったという。
その人はカツカレーが好きなので、メニューを見ないでそれを注文したという。
が、ウェイトレス、おっと今は給仕師と呼ぶのか「当店では出来ません」といわれたという。

メニューを持って来てもらってよく見たら、カレーライスとカツライスがあるという。
ならば、ライスの上にカツを乗せてその上からカレーを掛けてくれと頼んだという。
女給仕師(最初からウェイトレスと書けば女だと判るのに面倒くさい世の中になったものだ)
は厨房に相談しに行き、戻ってきて答えたという。「やっぱり当店では作れません」。

そこで、その人はカレーライスとカツライスを同時に頼んで本望を達したという。
それを融通がきかないと速断する人はおっちょこちょいなのである。
もともとメニューにない料理は値段の設定が決まっていないから、現場の従業員には
料金を決定する権限がないので勝手に対応できないのだ。と永師はフォローしていた。

さすがに放送で、こいつらナントカじゃないかとは言えないからである。
主人が一人でやっているような居酒屋でそれをやられたら心の内で怒っていいのである。
「このお酒、燗をつけてください」「吟醸酒は冷やで召し上がっていただいております」
そういう融通のきかないことを馬鹿と呼んでからかうのだろう。あー、うまい燗酒が呑みたい。

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庵主なら「大振りの丼にお湯をはって持って来てください。自分で燗をつけますから」。
その居酒屋は、燗をつけるのが難しいことをよく知っていて中途半端な燗酒を出すことを
ためらったのだろうと、フォローしておこう。
吟醸酒に燗をつけないというのもそのお店の流儀なのだろうから流儀に従うべきなのである。

by munojiya | 2011-10-15 00:33 | 笑い話 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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