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2010-10-15 「丈径」の直汲を味わう(壹)

鉄板と呼ばれるお酒がある。
呑むまでもなく、うまいこと間違いなし、という信用を確立しているお酒のことである。
庵主の場合は、一度鉄板と評価したお酒は、また出合っても呑むのは後回しになる。
それよりもまだ呑んだことがないお酒を先に呑むからである。浮気症なのである。

で、酒量が日に一合だから、本当は呑みたかった鉄板にまで辿り着くことができないのである。
夏場の日本酒もそれである。夏は最初にほどよく冷えた生ビールを飲んでしまうものだから、
それで定量になってしまうからである。お酒を呑むのは翌日を期すことになるがその翌日も。
ならば生ビールの量を減らせばよさそうなものだが、そうはいかない。

ビールのうまさは、ある程度の量を飲まないと、味わえないからである。
小さな盃でちょっと飲んだのでは、ビールをグビグビ飲むあのうまさは味わえない。
それを思えば、盃一杯でお酒の世界に遊べる日本酒は安いものなのである。
それが一升1万円のお酒でも3勺余(60ML)なら、せいぜいが300余円である。

10,000円÷1800ML×60ML=333円。東京タワーの高さと同じである。
高いといっても、東京タワーである。いまでは東京スカイツリーもあるというのに。
なんのために建てられたのかよく分からないツリーではあるが。
と、「王禄の「丈径」の直汲〈じかぐみ〉のうまさについては、次回に引っ張るのである。
by munojiya | 2011-10-15 00:53 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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