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2012-01-25 「播州一献/雄町 無濾過山廃純米」

最近、東京で見掛けるようになったお酒が「播州一献〈ばんしゅういっこん〉」である。
兵庫の山陽盃酒造のお酒である。
その雄町を買ってきた。四合瓶で1365円である。
庵主の「播州一献」との出合いは、昨年11月に池袋の「蛍月」を訪れたときだった。

初めて見る銘柄だったので、予備知識なしで試しに呑んでみたのである。
その時はそれが二軒目だったから、すでに酔いが回っていたこともあって、
味の細部の記憶はないが、それでもそれがうまいお酒だったことはしっかり覚えている。
また一つ、うまいお酒を知ったのである。

今度は岡山産雄町の純米の山廃の無濾過である。精米歩合65%である。酒精度数16度。
酒屋の女性店員の話では、燗して呑んでもうまいということだった。
東京は厳寒の候である。この時分は燗酒がうまい。
ならばということで、それを求めたのである。

燗にして呑んでみると、実になめらかな酒質になる。
「まろやか」を、やわらかいゼリーを口に含んだような感触だとすれば、
その燗酒は、それよりもより繊細な感触である。甘くない蜂蜜を舐めているようなのである。
その味はあえてうまいとは言わないが、その感触のせつなさに心がとろけるのである。
by munojiya | 2012-01-25 00:34 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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