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2012-04-26 合成清酒「自慢桜」

だれが呑むのか合成清酒。
それが今でも本当に造られているというのが驚きである。
昔、焼酎は貧乏人が呑む酒だった。それは逆か。貧乏人でも買える安酒だったのである。
それは肉体労働者やアル高があおる酒というイメージがもたれていた。甲類はいまでもそうか。

いまや焼酎の3Mは最高峰の日本酒の値段を上回るほどのプレミアムがついて売られている。
本来安いはずの焼酎が一丁前の値段で売られているのである。
900MLで1000円を超える焼酎なんか、庵主には考えられないのである。
たしかに、高い焼酎はうまいのだが、庵主は焼酎にそこまで要求しないということである。

ビールの世界が合成酒化しているのである。
アル添のビールとか、大豆蛋白とかで造った模造ビールは合成ビールと呼ぶべきだろう。
ビール業界は、それを「新ジャンル」と呼ぶのである。ものは言いようである。
合成清酒だって「新清酒」と呼んでいたのである。「新」とは如何わしいという意味なのか。

合成酒の「自慢桜〈じまんさくら〉」は一合入り紙パックが98円の酒である。
それを買う人もいるのである。庵主のことである。好奇心がそそられるからである。
指定通り12度に冷やして飲んでみる。最初に酸味を感じる。存外飲めるかもと思ったのも
束の間、アルコールの刺激が舌を直撃する。苦みが残る。まずいという言葉が浮かんできた。

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「自慢桜」合成清酒 アルコール分十五度以上十六度未満 原材料・醸造アルコール・糖類・
米・米麹・酸味料・調味料(アミノ酸等)原料米は全て国産 中国醸造株式会社。広島の。
AD1203Lとスタンプで押されるいるのが製造年月だろう。ADとあるのは珍しい。
180MLの紙パックで98円(税税込)である。西荻窪駅高架下の西友で売っていた。

支那を中国と表記すると紛らわしい例である。
支那の中國銀行はわが国の中国銀行と紛らわしいのである。中国醸造は支那の会社なのか。
この合成清酒も支那の醸造会社が造っているのかと思ってしまったが、見ると広島県廿日市市
とあるから日本で製造されたものだということが分かって安心するのである。

by munojiya | 2012-04-26 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

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