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2012-05-11 本醸造酒には二種類ある

いいお酒を特定名称酒という。ただし、特定名称酒だからうまいかというとそうはいかない。
うまいお酒はその中から自分で探すものだからである。
特定名称酒はいうならば高級酒ということである。
何と比べて高級なのか。普通酒に対してである。造りにお金と手間を掛けているのである。

特定名称酒といってもその名称は8種類もあるのである。←覚えられないのあるある。
純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒 ……純米酒の造りの違い
大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒 ……本醸造酒の造りの違い
となっている。純米酒に4種類、本醸造酒に4種類で合わせて8種類である。

純米酒は文字通りである。一方、本醸造酒というのが怪〈まぎらわ〉しい呼称なのである。
本物の醸造酒と思ってはいけない。醸造アルコールを混ぜて造ったお酒のことである。
アルコールを添加したお酒なのでアル添〈あるてん〉酒ともいう。
正統ではなく異端の酒である。異端だからその評価が別れるのである。

本醸造酒は、アルコールを増量剤として使った普通酒と違って節操はあるお酒である。
添加量は原料の白米重量の10%以内と決められている。それ以上アル添すると普通酒。
以内だから、目一杯10%混ぜたものと、必要最小限に押さえたものとの二種類あるのだ。
多くは目一杯いれて造るから、下手な本醸造酒はアルコールの臭いがするのである。

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庵主が呑めないお酒というのはそのアルコールの匂いがするお酒なのである。
匂いがするというより、それが鼻につくお酒である。
呑めるお酒というのは、呑んだ後にアルコールだったと気付くお酒である。
呑んでみたいと思わせる前にアルコールの臭いが立ってくるとつい退いてしまうのである。

by munojiya | 2012-05-11 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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