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2012-06-04 合格

試験で「合格」の判定を受けるということ。
「合格」と判定されたということは、その分野において、合格と認定された人よりも多くの情報
と経験と判断力を持っている人がいくらでもいるということである。
なぜなら、それを合格と判定したのは試験官にすぎないからである。

自分の国をこの国と呼ぶのはおこがましいが、「この国は凄い、いや底知れないほど怖い」。
物事は知れば知るほど分からなくなるという。
学問とは分からないことを解明していくことではないのである。
無知の領域を広げていくことである。既知の面積をどんどん小さくしていくことである。

どんなお酒でも、最初の一杯は幸せなのである。
しかし、二杯目にうまいお酒を呑んでしまったら不幸が始まるのである。
一杯目に感じた幸せ感が吹っ飛んでしまうのである。
二杯目のお酒がうまいと思ったのも束の間、三杯目のお酒はそれよりうまいのである。

さらに四杯目はずっとうまいのである。五杯目はもうそれ以上の期待はできないだろうと
思って呑むと、四杯目よりはるかに美味いのである。これまで呑んできたお酒は何だったのか
と思うほどにお酒の世界は深いのである。今まで経験したことのないお酒がどんどん出てくる
のである。この国のお酒の造り手は本当に怖いのである。いや、わが国の、である。

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知れば知るほど知らない部分が広がるのはお酒の世界も同じである。
庵主も結構いいお酒を呑んでいると思うのだが、それでも次から次に、初めて出合うような
想定外のお酒が出てくるのである。いや、今まで見えなかったお酒が見えるようになってくる
というべきか。うまいお酒は最初の一杯も幸せだが、次の一杯もまた幸せの一杯なのである。

by munojiya | 2012-06-04 00:02 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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