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2012-06-21 「週刊文春」

「週刊文春」という週刊誌がある。
その記事の信憑性の話である。
小澤一郎議氏のカミサンが書いた手紙をすっぱぬいたというものである。
果たして、その記事はモノホン(本物)か、例によってガセネタ(虚偽)なのか。

その判断は二つに別れている。
すなわち、識者のヘゲモニーじゃなくて、リテラシーが試されているのである。
真偽の問題だから、見解は二つしかないのだが、一つは、それは本物だという意見である。
もう一つは、文春(文藝春秋)だから、また与太記事だろうという大人の判断である。

文春は、かつて田中角栄研究という与太記事をばらまいたことがある。
それを知っている人は又かと思って、距離を置くのである。
五年や十年で人間は変わらないように、版元の姿勢も簡単には変わらないからである。
本物と見るのは、この人や、この人である。

その手紙に疑念を抱いている人もいる。辻褄が合わないというのである。
庵主は、文春だから又だろうと思っているが、情弱ゆえに真偽の程が判るはずもない。
個々の記事の真偽を見てではなく、その人となり(版元の姿勢)を見てのことである。
庵主は、お酒も個々のお酒の善し悪しを見ない。造り手の姿勢を見てお酒を選ぶのである。

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庵主は、文藝春秋を文褻春秋と読んでいたものである。
「芸」の字は旧字の「藝」なのだが、てっきり「猥褻」の「褻」だと思っていた。
先入観で、飛島建設を、ためらわず「飛鳥〈あすか〉」と読んでいたようにである。
今度の手紙がガセネタだったら、やっぱり文褻春秋だったということになってしまう。

製鉄会社は、社名は旧字で製鐵と書くのだという。
新字体の「鉄」は「金を失う」と書くから縁起が悪いというわけである。
旧字の「鐵」なら、「金の王なる哉〈かな〉」となると読めるからだという。
文藝春秋と書くのも、そういう駄洒落によるものなのかもしれない。芸ではゲイがないからか。

by munojiya | 2012-06-21 00:02 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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