2012-08-24 納涼写真
怖い話を聞いたらぞーっとするので、クーラーのない時代には納涼効果があったのだろう。
一番怖い話は、自分はいつか必ず死ぬということだろう。
はたして、どんな死に方をするものか。想像すると怖いのである。
ちゃんと畳の上で死ねるのか。それとも野たれ死にするのか。
運命は切り開くものだと考える人は、自分がどんな死に方をするのかも決めてしまうのか。
人生は計画的に生きるものだという人は、自分が死ぬ時期も計画的に決めるのだろう。
前者の人はいうならば、観光バスの運転手タイプである。バスを目的地に運ぶ人である。
一方、庵主はそのバスの中で酒盛りをしながら運ばれる楽をするタイプである。
そのバスがその先どこをどう走るか知らないが、交通事情を勘案したり、運転に気を遣わずに、
うまいお酒を呑むことに心置きなく専念しているのである。運転手の気苦労は知らない。
自分がいつどうやって死ぬかが決まらないのでは計画は立たない。
明日死ぬことが分かっている人が十年先に完成する計画を立てるのは無意味だからである。
庵主は計画を立てることができないタイプである。それで、物事の予約ができない。
だから、ぶらーっと行ったお店が満席で、目当てのお酒が呑めないことがよくある。
それでも事前に予約をしないのは、お酒は呑まなくても死ぬようなことがないからである。
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肝心の怖い写真の話にまで辿り着けなかった。
『気づいてしまうと「キャーー!」と悲鳴を上げてしまう』怖い写真は、明日のこの時間に
ご紹介しましょう。
今夜はその予告ということで、その写真を目にした人の感想から。
『こんな時間に気付いてもーた! もうそこにしか目がいかん』
『心臓に悪いですよ~
気付いてしまったら、もぅそこしか目に留まらなくなっちゃって…
楽しい事考えよ……』
『ん~こうゆう人いそう~』
『うわっ コワっ!!! 鳥肌たったし~』
『妻で試したら確かにギャーとなった。ご注意!』
『逆に何でこれ最初気付かなかったんだろう…… あ、余計体調悪くなってきた』
『見えたけど、何で最初は見えないのだろうか?
見えたら ギョエェ?!』。見えなかったものが突然見えるようになった時のその怖さたるや。
世の中には知らない方が幸せなことも多いのである。その写真もそれかもしれない。怖いよ。
うまいお酒があることを知ったら不幸なのかも。まずいお酒が冗談でも呑めなくなるから。
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一方、涙なくして見られない写真がこれである。
「可哀相」としか言いようがない。
その涙が、憐れみの涙か、別の意味の涙であるかは、偏〈ひとえに〉に、その写真を見る人の
教養に掛かっているのであるが。