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2012-08-29 若水がこんなにうまいとは

「若水〈わかみず〉」という酒造好適米がある。主産地が群馬の酒米である。
で、群馬の蔵元がその若水を使って醸したお酒を呑んだことがある。
が、うまいといえる味わいではなかった。はっきりいってまずかった。
時々若水を使ったお酒に出合うが、どれも最初の印象を変えるものではなかった。

若水と聞くと、味に期待はできないというのが庵主の心象だった。
ところが、その若水が、今度ばかりはうまかったのである。
なんだ、その気になれば若水でこんなうまいお酒が造れるのかと感心したのである。
庵主の若水に対する評価〈イメージ〉を変える一本だった。

「相模灘/特別純米 若水」である。
「相模灘〈さがみなだ〉」は庵主の贔屓のお酒だから味に間違いはないことは分かっている。
しかし、その米が若水というのを見て、これは大丈夫かと一抹の不安を感じたのである。
60%まで磨いた特別純米である。お酒は磨けばうまくなるというものでもないので為念。

果たして、その味は。
う、うまい。若水って、こんなにうまい米だったのかと見直しちゃったのである。
「相模灘」、気合がはいっています。期待通りの、いや、期待を上回るうまさが味わえる。
その本醸造で十分うまいのだが、この特別純米のうまさを知ったらまた嬉しくなるのである。
by munojiya | 2012-08-29 01:37 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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