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2012-09-04 真夏の昼間に「天明」の純米酒

この夏に呑んだ一杯のお酒である。
暑い夏の日の昼下がりにその饂飩屋に入ったのである。
蕎麦屋とか饂飩屋に入っても呑めるお酒が置いていないことが多い。
庵主の庵の近くにある蕎麦屋などは蕎麦はうまいのに、お酒が「菊正宗」の一合瓶だった。

注文した時に開栓したお酒が出てくるので、いいお酒であっても栓を抜いてから長く売れ
残って空気を吸ったお酒よりはマシかもしれないが、その味に期待がもてるお酒ではない。
庵主の、お酒に対する期待値はかなり高いので、多くのお店の酒祭りは庵主の気を引かない。
というのも、まずいお酒が出てきたら呑めないからである。

お酒を頼んで呑まないのでは、そのお酒に失礼だからである。かつ、勿体ない。
が、その饂飩屋の酒祭りは庵主の気を引いたのである。
「天明」純米、「天明」純米吟醸、「陸奥八仙」純米吟醸、「裏佐久の花」純米吟醸とある。
これは呑ませる酒祭りである。一番安いという理由で「天明」の純米を頼んだのである。

他のお酒を頼んでも良かったのだが、酒銘を見ればそのうまさは想像できる。
ならば安いので十分というわけである。それに「天明」の純米なら間違いないだろう。
呑んでみると夏の暑さにぴったりの純米酒だった。爽やかな酸味の味わいが心地よい。
うまいと感じる味ではないが、口を付けるとすうーっと入っていく印象に残る一杯だった。

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お店は、幡ヶ谷の六号通り商店街にある「麺笑〈むぎわら〉」である。

by munojiya | 2012-09-04 00:39 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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