人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2012-11-08 「鷹勇/純米吟醸・なかだれ」

〈しめ〉はやっぱり「鷹勇〈たかいさみ〉」なのである。
庵主が、最後に呑みたくなるお酒である。
どんな高いお酒を呑んだあとであっても、また、どんなうまいお酒を呑んだあとでも、
「鷹勇」を呑むとほっとするのである。今日もまたうまいお酒を呑んだという満足感である。

有難いことに今夜もまたうまいお酒を呑ませていただいたという感謝の念が湧いてくる。
庵主にとって、お酒は自分が選んで呑む物ではない。天から有り難く授かるものなのである。
うまいお酒を呑む事が庵主の中では宗教儀式化しているから他の宗教に浮気する必要がない。
そこに浸っていると一番心が落ち着くということである。安静が得られるということである。

前に先代の曽田宏杜氏による平成21年造の「強力〈ごうりき〉」を呑んで、庵主の「鷹勇」に
寄せる信頼は確信に変わったが、今は杜氏が平成22年から奥村豊杜氏に代わっているという。
そのお酒を確かめてみたかったのである。「鷹勇/純米吟醸・なかだれ」である。
結論から言うと、庵主が求〈の〉めるお酒の最高峰といっていい境地が味わえるお酒である。

いいお酒とは水のように呑めるお酒だと聞いたことがある。まさにそれなのである。
口に含んだときにお酒を感じさせないのである。アルコール感がしないのである。
それでいて、水よりもなめらかに喉をすぎていく。それでこれはお酒だと分かるのである。
庵主のいうところの「うまい」酒ではないのに、その味わいは十分に心に滲みいるのである。

-----

「鷹勇/純米吟醸・なかだれ」
原料米品種 山田錦60%・玉栄40% 精米歩合 50% 使用酵母 協会9号
アルコール度数 15度以上16%未満 日本酒度 (+)4.0 酸度 1.4
製造年月 2012.9.月
』。四合瓶で1827円。

by munojiya | 2012-11-08 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya