2012-11-20 お酒言葉(1)
お酒を語〈めで〉る言葉のことである。
そのお酒がおいしそうに思えてくる言葉遣いのことである。
呑み手の気分を変える魔法の言葉のことである。
お酒が呑みたくなってくる悪魔の囁〈ささや〉きのことである。
『[「隆〈りゅう〉」の]裏ラベルには、酒米の誕生年(酒造年度)が書かれています。
その米が酒になり、綺麗な晴着(ラベル)を貼られ、酒蔵を出るのが成人式であれば、
その後、良い酒は瓶の中で人生を歩んでいきます。
20代(新酒時)のはじける新鮮味、
30代~40代の活き活きした充実味、
50代~60代の落ち着いた円熟味、
70代以降の枯れた複雑味。味わいは、時間とともに色々な表情をみせます。』(典拠)。
「隆」は神奈川県山北町のお酒である。
「新鮮味」「充実味」「円熟味」「複雑味」と、お酒の味わいを人生に譬えた所がうまい。
お酒の味わいをどうやって伝えるかがお酒言葉の核心である。
お酒を味わう楽しみに誘〈いざな〉ってくれる言葉がお酒言葉なのである。
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能書抜きに、「まあ、一杯やれや」と誘〈さそ〉ってくれるのが最高のお酒言葉なのだが。
