2012-11-23 「くどき上手」の大吟醸シリーズ
大吟醸というのはこれぐらいのうまさを湛えていないとその名で呼ぶには恥ずかしいよねと
いった余裕が感じられるお酒である。その余裕こそが「うまい」の正体なのかもしれない。
大吟醸だから偉いというわけではなく、そのうまさを醸し出せる技に感服するのである。
そのうまさは語るまでもないうまさなので、その華やかさに身をゆだねてみてほしい。
大吟醸というのは、このうまさを軽く満たしていて、さらに余裕のあるお酒をいうのかと
納得していただけるだろう。そういうお酒を「別嬪」と呼ぶ気持も理解できるはずである。
中には、うますぎて口に合わないという人もいるだろうが、その気持も分かるのである。
そういううますぎるお酒を呑んでいると気恥ずかしくなるのである。
あれっ、俺は、こんなうまいお酒を呑むに相応しい人間なのだろうかと。
うまいお酒を呑むことには気後れはしないのである。
しかし、こんな美しいお酒に相応しい器量があるのだろうかと不安がよぎるからである。
大吟醸という綺麗な鏡に映っている自分の姿を見るのが怖くなるのである。
「くどき上手」の磨き44%の純米大吟醸にはシリーズがあって、「改良信交〈かいりょう
しんこう〉」の他に「愛山〈あいやま〉」、「たかね錦」、「山田錦」等の米違いがある。
そのうちの一つでも呑めば「くどき上手」の実力は分かるが、多の米も呑みたくなってくる。
