人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2012-12-03 地図の楽しみ

ショーほど楽しい商売〈もの〉はない、という。
自分を見せ物にする人がいて、それを見〈なぐさみにし〉て楽しむ人がいるという構図は、
考えようによっては反吐が出る関係ではあるが、生き続けるためには他の命を食らわなければ
ならないという現実を思えば、交通事故と同様に容認せざるをえない許容範囲なのだろう。

食らうだけでなく、その代わりに人を喜ばせるために少しは自分の命も晒せというわけである。
お酒も飲み過ぎれば反吐を吐くことになるが、そうならないように呑むのが許容範囲である。
地図ほど楽しいものはないという。想像力が膨らむからだという。地図を読む能力が知性か。
地図作りは文化と技術の集大成だから、美しい地図を作れることが先進国の証なのである。

日本の地図は世界でも美しい方にはいっているという。
他を見下すこともないが、お酒のうまさ同様に、美しい地図を目にすることができることは
日本人に生まれた余得なのである。伊能忠孝の日本地図は実用以前にそれは美しいのである。
こういう地図があるというのである。

うまいお酒同様、知らない方が幸せな地図なのかもしれないが、リンク先の分析は鋭い。
原発周辺の蔵元の水はどうやら。その先は考えないでおこう。
思えば浪江町にあった「磐城壽〈いわきことぶき〉」の独特の癖はそれが原因だったりして。
今は山形県の長井市で醸しているという。そっちの水の「磐城壽」はまだ飲んだことがない。

-----

庵主が一番見たい地図は、東京の地下地図である。誰かが作っているのだろうが。
最近の商業地図は、新聞の活字同様に、文字の大きさが昔より大きくなっている。
それを「進歩」と呼ぶべきか、「劣化」と呼ぶべきか、意見の別れる所だろう。
庵主は、それを、便利〈きれい〉になったが劣化していると見るのである。

by munojiya | 2012-12-03 00:02 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya